参考になる質問と答え

コラム「子供の鼻の病気 アレルギー性鼻炎の治療法」

子どものアレルギーに関する病気の中で、慢性の病気になる確率が高いのがアレルギー性鼻炎です。
子供も大人同様 鼻づまりがおこり、不快であることに変わりなく勉強にも集中できず辛い思いをして、
とても可哀想です。 そこで、今月は、子供さんのアレルギー性鼻炎治療法での、私の方針を述べてみます。

治療に入る前に、アレルゲン(アレルギーの原因物質)を調べることを、おすすめ致します。
アレルゲンを見つけ、それを減らす努力は、大切です。
次に内服薬ですが、具体的には、セルテクト、ザジテン、アレギサールなどの抗アレルギー剤を使用します。
難治性の場合は数ヶ月という単位になります。
また、ご希望の方には、漢方薬療法も行っております。その場合、小青竜湯から試みます。

通院は、週1回です。来院時に、十分鼻の通りをよくしてあげ、ネブライザーを使い、薬液を鼻の粘膜に吸収させます。
更に、通院しない日は、ご自宅で点鼻薬使っていただきます。
点鼻薬を嫌う人が多いのですが、局所に作用するので内服薬にあるような全身的な副作用が少ないと、
私は思います。 具体的な点鼻薬は、ザジテン点鼻、インタール点鼻です。
ごく稀に、症状のきつい場合、ステロイドのアルデシン点鼻薬を使用します。
長い期間、鼻づまりの状態に慣れきっているので、鼻が通っている状態を、
通院・点鼻薬により、自覚してもらうよう心掛けています。

次に手術についてです。 レーザー治療については、数分間の照射中、
子供さんが動かないで、じっとできれば治療は可能です。
炭酸ガスレーザーを用いた場合、炭酸ガスレーザは、水に吸収されます。
水ぶくれでパンパンに膨れた鼻粘膜に炭酸ガスレーザーは、効きが悪いです。
有効期間は、2〜3年といわれますが、成長期の粘膜は、もう少し、再生が早いと思います。
先日、段階的に手術しましたので、ご紹介致しましょう。
・下鼻甲介粘膜の切除を片方ずつ行いました。
・ 傷が治ってから、炭酸ガスレーザーを3回ずつ照射しました。
外来でしたので、治療に2ヶ月かかりました。治療後、よく鼻が通るようになり、
空気がおいしいと喜んでくれています。 再発の可能性もありますので、長期観察が必要です。

昭和57年から平成5年の間に、ハウスダストの減感作療法を270名に行いました。
効果は、60〜70%あったと思います。しかし、効果が出るまでに3年はかかります。
とても煩雑で、患者側・医師側、お互いに根気のいる治療です。
現在 当医院で、この治療方法を行っておりません。
ですが、 ・ 内服、点鼻が無効の子供が多くなってきた。
・ 子供さんの場合 レーザー治療の際、動くと危ない。
・ 効けば、今のところ唯一の根本療法と考えられる。
上記の観点から、減感作療法を再開しようかな?と考えているところです。