参考になる質問と答え

一般診察 火傷・熱傷に関する Q&A

火傷・熱傷に関する Q&A

Q1
2歳の息子が熱湯で火傷をし、現在治療を受けています。その治療方法とは、朝晩の2回傷口を水道水で洗い流し、ゲーベンクリームを塗るというものです。水道水で洗うときに息子が痛がりますし、治療方法に疑問をもっています。このような治療は火傷治療として適しているのでしょうか?
山本
実際の傷を診ないで、意見を述べることは出来ませんが、痛がられるようでしたら無理にしなくてもいいのではと思います。 なぜ、水道水で2回洗うのでしょうか。消毒するという意味でしょうか。 ゲーベンクリームは、よく使われる先生と、全く使わない先生がいます。 私は使わない方です。クリームなので真っ白でべっとりして、傷の状態が、よくわからなくなるからです。化膿した傷になつているのでしょうか。 いずれにしても、火傷の深さの程度、状態により治療法が異なりますので、診察を受けられている先生に、質問されるのが一番かと思います。
Q2
一年前に火傷をして脱色し色が抜けてテカリが残っていて正常な皮膚との違いが目立ちかなり違和感があるのですが、これに関しては治療法はないといわれたのですが本当にないのでしょうか?
山本
火傷の深さにより治り方が違ってきます。 皮膚は表皮、真皮、皮下と順に深くなります。 表皮は、しばらくの間、真皮の浅いところは、数ヶ月間、色素沈着を起こしますがいずれも跡は残らず治ります。ところが、真皮の深いところに及ぶと、軽い瘢痕になって治ります。皮下までの火傷は、きつい瘢痕やケロイドを残します。 おそらく、真皮の深いところに及ぶ、火傷だったものと思われます。毛包、脂腺、汗腺、各種の細胞や繊維がダメージを受けたのでしょう。残念ですが、光沢のある皮膚に有効な治療法はありません。
Q3
現在関節部分に2度の火傷を負い皮膚科で治療中です。 関節のため皮膚の張り方次第で今後の生活に支障がでること、皮膚科は火傷の治療だけで終わってしまうことを聞き、形成外科に転院することにしました。 最近湿潤療法というものを聞きますが、火傷の治療はどのようにしてますか? 今の病院はガーゼに薬をたっぷり塗って患部にくっつかないようにして包帯で巻くという方法です。
山本
火傷は程度により、治療が異なります。 第U度ということですから、1日以内に水疱ができます。 水疱は自然に破れることもありますが、カバーになりますので、潰さないで部分的に置いておくこともあります。 カーゼ交換の際には、滲出液の臭いや色を観察して化膿していないか注意します。 広範囲に渡る時や化膿の傾向があるときは、抗生剤の内服や、部分的に抗生剤の入った軟膏を塗布します。 当初は、滲出液も多く、赤く腫れて痛みますが、徐々に関節部分は動かすようにしていただきます。関節の機能障害をきたさないように注意が必要です。全体的にはアズノール軟膏をたっぷり塗布して、傷にくっつかないシートで被います、萎縮あるいは肥厚した瘢痕やケロイドにならないように注意します。 一部深い潰瘍がみられるところは、フィブラストプレーを2週間続けて、皮膚がはるように促します。 痒みが強いところは部分的に、中程度の強さのステロイド軟膏を塗布します。 だいたい2、3週間位で、皮膚がはってきます。 皮膚がはっても、色素沈着が残りますので、ビタミンCローションをしばらく塗っていただきます。